
香港では気温30度を超えて、いよいよ香港らしい蒸し暑~い季節が近づいてきました。外の気温が高くなると、クーラーをガンガンにかけて屋内の室温を凍えるほど下げるのが香港流。香港に住んでいた頃は、内外気温差で体調をよく崩していたものです。
本格的な猛暑に備えて、体の中から夏対策してきました。ホテルの2階(香港流なら1階ですね)に新しくできた四川料理のレストラン「合江小鎮」です。こちらでは四川料理に上海料理のテイストを加えているそうで、辛すぎて食べれない!ということはなさそう。
豚肉と野菜の冷菜、野菜炒めなどいただき、「江湖沸騰東星班」(ガルーパの唐辛子風味スープ)が登場しました。大きなスープ皿にびっしり浮いている唐辛子!いかにも辛そう!大丈夫かしら。。。
皿の底に沈んで尾っぽだけ見せているのが、尾頭付きガルーパです。上海出身の知人によると、「尾頭付きの魚は縁起がいいので、中国ではお祝いの席に出されます」とのこと。日本でも結婚式などのお祝い事では尾頭付きの鯛が出されるので、感覚的にわかる気がします。
唐辛子の下の白濁したスープは、真っ赤な色をしているわけではないので、「あれ、辛くないのかな?」と思って飲んでみると、実は辛いのです。後からジワジワきます。唐辛子以外にも、青菜、もやし、ガルーパの白身がふんだんに入っている大変ヘルシーな一品でした。
辛い料理のあとはデザート。お店の方が「上海名物のデザートがありますよ」と薦めてくださったのが写真のスイーツです。
これは「酒醸圓子」というスイーツで、読んで字のごとく、シロップスープに麹をいれて、お団子を浮かせています。ほのかに花の香りがしてくるような。キンモクセイの香りかしら。麹の自然な甘さがほどよい素朴な味です。
上海出身のアラフォー女性によると「子供の頃に、家で作ったことがある」とのこと。おそらく30年前のことでしょう。「簡単、簡単!米をコトコト煮て、数時間たってできた麹をすくって、別に作ったシロップに入れて・・」。彼女の説明を聞いていたら、彼女とお母さんが台所で一緒に作っている姿が見えてくるようでした。上海の家庭の味なんですね。
辛い料理で体温アップ、尾頭付き魚で運気アップ、そして、麹を使った上海家庭スイーツも味わって大満足。夏本番にまた訪れたいお店です。
香港で生活していた2年間、ずいぶん足裏マッサージにお世話になりました。帰国前の6ヶ月は、ほぼ毎日のように、夕飯を食べてから、足裏に行って、寝る、の繰り返し。そんな贅沢ができたのも値段がお手ごろだからです。日本ではそうはいきません。
いまや足裏フリークの私ですが、足裏デビューしたのは、香港に住むようになってから半年後とやや遅めです。きっかけになったのが、元駐在マダムが日本から遊びに来たときに連れていってくれた「足美健」。
彼女は香港にくると、午前中に1回、ランチのあとに1回、それから、夕飯を食べて寝る前にもう1回行くことにしているそうで、「どれだけ疲れてるんですか」と驚くほどの足裏好きなんです。
それほどいいのならと、彼女の夜マッサージに同行したところ、その夜は今までなかったほど深~く眠れ、翌日の目覚めがすばらしく良かったのです。あれだけマメに足裏に通うマダムの気持ちがやっとわかりました。それから私の足裏通いが始まったのでした。
今回の香港旅行でも、ホテルにチェックインしてすぐに「足美健」に向かいました。数時間のフライトとはいえ、飛行機で移動してから、香港の街の喧騒につつまれると、かなり疲れますからね。翌日からのスケジュールを精力的にこなすためにも、今夜はぐっすり眠らないと。そうなると、やっぱり、足裏マッサージが一番効果的なんです。
週半ばの夕方だからでしょうか、店内の席は余裕がありました。まずはリクライニングシートが2つ並ぶスペースに通され、薬草湯の入った桶に両足をとっぷりつけます。5分ほどたつとマッサージ師の女性がやってきて、足裏マッサージスタート!少し強いようなので、抑え目にお願いしました。
マッサージが始まってから、お隣の席に香港人の女性が座りました。なにやらおいしそうな香りが漂ってきたので、よく見ると、仕事帰りのおやつなのか、日本のたこ焼きのようなものを手に持っています。マッサージを受けながら食べるのかしら。
たこやきの彼女のサイドテーブルにスープが出されました。私のテーブルには白湯のみ。「すいません、それって有料なんですか?」。恐る恐る彼女にたずねると、「サービスですよ、希望すれば持ってきてくれますよ」と快活に答えてくれました。「この日本人がスープがほしいらしい」と頼んでくれて、私も写真のスープをいただくことになりました。
温かいスープの具は、ぶつ切りのトウモロコシ、さやえんどう、各種まめ類ほか。具の素材をいかした胃にやさしい味に仕上げてあります。香港の家庭で作られるスープなので、香港のおふくろの味、という感じでしょうか。
香港スープをすすりながら、隣の彼女の話を聞くと、事務系の仕事をしていてストレスも疲労もたまるので、できれば週に2回は足裏に来たいのですが、今は忙しくて1回しかこれないそう。仕事がある上に忙しいとは景気のいい話です。
ここ数年、世界的に景気回復が進まず、イギリス、アメリカ、フランスの先進諸国では失業率8~9%台と高い水準を推移しています。一方、香港では2003年にSARSの影響から8%まで悪化したことがありますが、それをピークに改善し、今は3%台に落ち着いています。
また、香港政府統計処の発表によると、過去20年間の労働人口の伸びでは、女性が男性を大幅に上回ったそうです。香港の経済を担う貴重な働き手の女性たち、忙しくて疲れたときこそ、リフレッシュタイムを作って、足裏マッサージ店で香港スープを飲んで、癒されてほしいですね。
「いま、上環が熱い!」。キャセイパシフィック航空の機内誌「DISCOVERY」で、香港島・上環地区が、すてきなカフェ、アートギャラリー、ブティックが次々とオープンする最新スポットとして紹介されていました。
その中で目をひいたのが一軒のカフェの写真。まるでヨーロッパの街角にあるようなオープンカフェの佇まいに惹かれて、翌日のお茶はここでしようと心に決めました。お目当てのカフェは「CAFE LOISL」。記事によると「2011年2月にオーストリア出身のオーナー夫婦がオープン、コンセプトは伝統的ウィーンカフェ」だそうです。
でも、上環の細道・横道・裏道は複雑で、いつ行っても迷ってしまうんですよね。。そこで、香港に到着してホテルにチェックインしてから、Googlemapで詳細な地図をプリントして、翌日の訪問に備えたのでした。
当日は、急坂と階段用のペタンコ靴にはきかえ、Googlemapを片手に出発。上環駅を降りて、細い道を曲がって、上って、下がって、香港人に尋ねて、やっとたどり着きました。
たどりついたカフェは機内誌の写真どおりのお店。すこし視線を上に向けると、香港人の洗濯物がたなびいているのは、まあ、ご愛嬌です。香港はこうじゃなくちゃね。
オーナー夫人お手製のウィーン菓子・アップルシュトゥルーデルがお勧めケーキだそうですが、この日は残念ながら品切れ。上環探索で疲れきっていたので、血糖値をあげたくてチョコレートケーキをいただきました。ウィーン風カフェなので、ザッハトルテと呼ぶべきでしょうか?
飲み物も、ウィンナーコーヒー、アインシュペンナー(ホイップクリームのせコーヒー)など、ウィーン風を薦められたましたが、ダブルエスプレッソでお願いしました。ウィーン風はまた今度、ということで。
こってり甘いケーキと、ぱっちり目が覚めそうなコーヒーで、エネルギーチャージです。外のテーブルに座り、コーヒーをいただきながら、道ゆく人を眺める優雅な時間。店内では、口数すくない香港人や欧米人がひそやかに会話を楽しんでいます。
香港でちょっとコーヒーを飲みたい時、チェーン展開しているスターバックス、パシフィックコーヒーで済ませてしまいますが、気合を入れて探せばいろいろなカフェがあるんですね。これからは香港でカフェ巡りを、旅の目的のひとつにしてみようかしら。
テラス席で人間ウォッチングしながら、「毎日この道を歩いていたら足腰が強くなるだろうなあ」などと思った上環の午後でした。
このフタつきの茶器は蓋椀(がいわん)といって、中国文化圏でオフィシャルな席でおもてなしに使われる茶器です。昨年、日本に帰国する際、香港に住む日本人の友人から餞別にいただいた品物です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、香港の高級ホテル、ペニンシュラ香港で使われているティーセットと同じデザインです。「ペニンシュラのと同じだけど、すごくお安いの。これで50香港ドルなんだから」。そして、彼女からこの食器の出所が明かされたのでした。
ささいな傷や歪みがあるためホテルやレストランに卸せなかった訳アリ商品を扱う陶器屋さんで、天井までうずたかく品物が詰まれていて、その中から探さなければならないのでホコリだらけになるとか、ホテル仕様の陶器がリーズナブルに手に入るので香港に住む駐在員妻なら一度は足を踏み入れているなど、聞けば聞くほどアドベンチャーな気分が掻き立てられましたが、帰国が迫っていたので訪れるチャンスがありませんでした。
今回の香港旅行の際、あらかじめこの友人に連絡を取り、連れて行ってもらう算段をつけました。
お店のショップカードの裏に書かれたアクセス方法は、「MTRカオルーンベイ駅出口Aから徒歩約10分。駅に連結している徳福広場、徳福花園を通り抜けて、徳福大厦の宏開道側出入口まで地上に降りずにいける」(原文のママ)。わかりやすい日本語がありがたい。
雑居ビルの業務用エレベーターで3階に上り、店内に入ると、確かに、訳アリ商品が山のようにつまれています。天井までとどく棚はもちろん、通路にまで無造作に積まれた様は、まさに陶器アウトレット倉庫。
商品棚の間の狭い通路をカニのように横歩きし、陶器にかぶったホコリを払いながら、先へ先へ、奥へ奥へ。まるで陶器のラビリンスに迷い込んだように、時間を忘れて商品選びに没頭しました。
ラビリンスの奥には、職人さんが絵付けする作業スペースもあります。食器をガチャガチャさせて、仕事の邪魔にならないように気をつけながら、絵付け作業をしばらく見せていただきました。ホテルやレストランのほかに、個人でオーダーする方もいらっしゃるようですね。いつの日か、私だけのオリジナル・ディナーセットを揃えてみたい。。
店内探検の末、探し当てた戦利品は:華奢な一輪挿し、コーヒーカップ&ソーサー、上海灘のマグカップ、干支のドラゴン小皿など、大満足のラインナップになりました。初回にしてはいい感じ。次回はもう少し狙いをしぼってトライします。
ちなみに、前出のフタつきの茶器、東京日本橋三越本店にあるペニンシュラ・ブティックで一式3000円で販売されていますが、アウトレットの訳アリだと約500円!
ホテル仕様の陶器にご興味のある方、帰りの荷物が多少重くなっても構わないという方にはぜひお勧めです。お店にいらっしゃる際には、ホコリから守るマスク、汚れた手をぬぐうウェットティッシュ、商品を物色して歩くのに楽な靴をご用意されると、より快適です。
香港に住んでから初めて食事に出かけたのは現地CAの方だったんですが、彼女のイチ押しブッフェは、Island Shangri-Laのcafe TOO。「数、質、味、ぜったいにあそこよ!」と強く推薦されてから、月に一度は通う私のお気に入りブッフェになりました。
土曜朝8時のcafeTOO。明るい日差しがたっぷり差し込む窓際の席に座って、木目調のテーブルがずらりと並ぶフロアー、その奥に控えるオープンキッチンを眺めながら、ゆったり食事をとります。平日の忙しい朝とはうってかわった、優雅なブレックファスト・タイム。
まずは、真っ赤なスイカジュースを一口。マンゴージュースと並ぶ香港ジュースのツートップです。そして、最初に向かうのは、お粥コーナー。お粥マンが、鍋を温めて、(マダム、あなただけのお粥をつくります)、そんな声が聞こえてきそうなオーラをだしてスタンバイしています。
今日の気分は、白身魚、エビ、イカとピータンであっさり目のオーダーをして、できあがりまでカレーコーナーを物色。数分たってから、オーダーメイドのお粥を受け取り、トッピングに選んだピーナッツ、ザーサイ、ネギをのせていただきます♪
香港に住むようになってから、朝にお粥を食べるのが習慣になりました。とろりんとした中華式お粥が空っぽの胃にやさしく染みていく感じが大好き。日本ではこのタイプのお粥が食べられないので、このお粥タイムが香港旅行の楽しみでもあります。
目覚めのお粥でエンジンがかかり、次はハムチーズ入りのオムレツをオーダー。さらに、オーダーメイドの中華ヌードルコーナーへ。ここでもヌードルマンが麺、具、スープを選ばせてくれます。きのこ、野菜たっぷりのヌードルもツルツルっといただきました。カレーコーナーでは、ライス少な目、ルー多めで控えめに。寿司コーナーは今日はパス。
ここで小休止。新聞にゆっくり目を通しながらコーヒーをいただきます。
この日の右隣は、日本人家族。もれ聞こえてくる会話から、香港の日系企業に勤める娘さんと、その様子を見にいらしたご両親のようでした。異国の地で奮闘している娘さんに、駐在経験のあるお父様が含蓄あるアドバイスをされていました。がんばる女性は素敵ですね。私からも彼女にこっそりエールを送ります。
左には中国本土から旅行にきた20代とおぼしきカップル。女の子は一眼レフのデジカメを首からさげて、食事そっちのけでテーブルの食事、店内の写真を撮りまくり。彼氏は、いい角度で写真が撮れる様に、彼女の指示通りに皿を動かしたりと、かいがいしく立ち働いています。やさしい彼氏ですね。
香港政府の発表によると、2011年に香港を訪れた観光客は約4200万人(対前年比16.4%増)になり、過去最高を記録したそうです。そのうち2800万人が中国本土からの観光客。全体の67%を占めています。
政府統計では観光客の平均消費額は約73000円とありますが、消費ブームの真っ只中にいる中国人は平均額を大幅に上回っているだろうなあと、お隣のカップルを見ながらしみじみ思いますね。
周りの人間ウォッチをしつつ、ずいぶんいただきましたが、デザートは別バラ。最後の締めに、パン・ペストリーコーナーに常駐しているデザートマンにお願いして、パンケーキを焼いていただきました。
トッピングは、色あざやかなフルーツを選び放題。イチゴ、オレンジ、プルーン、グレープフルーツ、ブルーベリー、ちょっとのせすぎかな。「アイスのトッピングがあるといいんだけど」と希望的リクエストをしてみたところ、デザートマンがどこかに走っていき、バニラアイスを持ってきてくださいました。無理そうなお願いにも気持ちよく笑顔で答えてくれる、これもお気に入りの理由です。
世界の観光客を満足させる一流ホテルが集まっている香港。泊まるならここ、朝食はあそこ、ランチならあっちかな、スパだったら絶対こっち、と利用シーンごとに使い分けができるのも香港ならではの醍醐味。みなさんもお気に入りのホテル探しをお楽しみくださいね。