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“隠れミッキー”がいると聞くと、どうしても探したくなる
2011.10.17
その他

“隠れミッキー”がいると聞くと、どうしても探したくなる


香港ディズニーランドが、開園5周年の節目を迎えている。
オープンしたばかりのころに行ったきりだから、久しぶりに足を運んでみようかなと、香港政府観光局からもらってきた資料「香港Express」の香港ディズニーランド5周年特別号をひろげて、生放送前のスタジオの隅で見ていた。

巨大なゾウやキリンが乗った大道具に目を見開き、上下する円形ステージで踊りまくるダンスに興奮したことを思い出す。劇団四季では3時間近くになるストーリーを30分のミュージカルに仕立て直した「ライオン・キング」が、物語には忠実で、盛り上がりのツボを見事におさえて上演されていた。
「ジャングル・リバー・クルーズ」の噴火口での仕掛けや、夜の花火と炎のショーも、まわりに住宅地がないためか、火薬に対する規制が違うためか、とにかく油断しているとビクッ!と体に震えが走るようなボリューム。頰に熱が伝わってきて、両手でおおったこともあるくらいだ。

そんな私の様子を見て近づいてきたのが、ディズニーのテレビ番組で働いていたことのあるディレクター。
「そこらじゅうに“隠れミッキー”がいるレストランには行ったことある?」
このひとことには、行こうかなという淡い思いを、行こう!に変えるチカラがあった。
「隠れ○○」に人の耳はクギづけになる。
ゲームの隠れキャラ。レストランの隠れメニュー。秘湯もそうですよね、「信玄の隠れ湯」などと紹介されると俄然興味が湧きあがる。

その「“隠れミッキー”のいるレストラン」発言に背中を押されて、行ってきました!香港ディズニーランド!! ちょうどハローウィンの時期ということもあって、朝よりも午後よりも、ゴーストたちが動きまわる夜の入場者の多いこと。ようやくたどり着いたレストランも、満員御礼の盛況ぶりだった。
名前は、「PLAZA INN(プラザ・イン)」! 広東料理の専門店。パリパリに焼けた皮が香ばしい鶏肉や、プリップリッの新鮮な海老料理をほおばっていたら、意識が食欲に集まりすぎて“隠れミッキー”探しを忘れそうになっていた。
テーマパークの真ん中ではなく、香港の繁華街の一角で夕ごはんを食べているような気分になるくらいの落ち着いた内装と照明で、“隠れミッキー”とは結びつかなかったのも忘れそうになった一因だ。

ひととおり食べ終えて満腹になったころにようやく思い出したので、テーブル担当の若い女性にたずねてみた。
「I don’t know」
(レストランを間違えたのかしら?)
いきなり、自分に自信を失いかけた。
そのあと、たまたま通りかかった別のウェートレスにも声をかけてみても、「I don’t know」。お客さまを案内する黒服の男性を呼んで聞いてみても、「I don’t know」。くり返される「I don’t know」「I don’t know」に、
(こんなに落ち着いた店内に、ミッキーは隠しにくいかも。そもそもの情報が間違っていたんだわ)
と、9割方あきらめてしまった。

巨大な壁画のなかに“隠れミッキー”がいる

それでも、最後にもうひとりだけ聞いてみようと、年配の従業員を呼び止めてみる。すると、
「すべての壁画のなかにいるじゃない! チャンと探して!!」
起死回生の1発とは、こういうことを言うのでしょう! 
そのあとは、一緒に行っていた20代半ばの姪とともに、奥行きのある広い店内のほとんどの壁にかかげられている巨大な山水画を、つぶさに見てまわった。
不思議なもので、“隠れミッキー”探しを始めると、誰もが一番乗りをしたいと張り切ってしまう。
年齢が半分以下の相手でも、かわいい姪が相手でも、その1点を指さして「見つけたぁ〜!」と先に叫びたくて、ずいぶん興奮してしまいました。

畳10枚が横に並んでいるくらいの規模の大きさ、すこし離れて見ないと全体像がつかめないくらいの巨大な壁画が10数点。確かに、そのすべてに“隠れミッキー”が描かれている。
節くれだった木の幹に、保護色のような色合いになって隠れていたり、満開の桜のなかに、小さくなって隠れていたりする。
大河を渡る花吹雪のなかにも、もしかしたら、風花(かざはな)なのかもしれないが、風に乗って横に流れる白いフワフワしたもののなかにも、2匹の“隠れミッキー”を発見! もしかしたら、もっと多くのミッキーが隠れて遊んでいるのかもしれません。出会った方がいらしたら、教えてくださいね。