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香港の達人たちによる映像クイズ大会
2012.01.17
その他

香港の達人たちによる映像クイズ大会


香港をこよなく愛する人たちが集う「香港バスの会」の存在を知ったのは1年ほど前のこと。本当は、「香港巴士鐵路旅遊協會」というネーミングだ。
2階建て路面電車「トラム」を貸し切りにして香港島を遊覧したり、東京でパーティーをひらいて香港に関する映像クイズで盛りあがったりしていると聞き、ぜひ一度おじゃまさせていただきたいと願っていたが、ようやく、このまえの食事会に飛び入り参加することができた。

ほかの用事で仕事を休んでも、きっとまた香港に行っているにちがいないと職場の全員に思われている人がいたり、食の街にもかかわらず、ひたすら香港の坂道を歩きつづけて写真を撮るという人がいたり、やはり最低でも1日に5回は食事をするという人がいたりする。会員のみなさんの共通点は、香港のことを話すときに早口になり、前傾姿勢になり、血行が良くなってピンクの頰になること。それがピークに達したのは、映像クイズ大会のときだった。

白い壁に、ズームアップされたホンの1部分だけが映し出される。
その映像をズームアウトすれば全体像が一目瞭然になり、正解が分かるという仕組みになっている。
まずは、第1問。シーフードレストランの水槽で見かけて、私にもお馴染みの大型シャコの頭が大写しになる。
「初参加のオマタさんは、これが何か分かれば正解です。他の方たちは、お店の名前まで言ってください」
いつでもどこでもお言葉に甘える私は、「シャコ」と叫んでペニンシュラホテルのクッキー&ジャムのごほうびをいただいたが、会員レベルの答えは、「東寶小館(Tung Po)の冷製シャコ」だ。
東寶小館は、北角(ノースポイント)にある市政大廈というビルのフードコートで大繁盛している1軒だとか。滑り出しからして、もう目がテンになった。

私から出題する香港食べ物クイズです。
これは何の一部でしょうか?


2問目に映し出されたのは、車のハンドル。
ハンドルの脇にサックスブルーの手すりと、わずかだが車窓の景色が見えている。この写真の答えは、「新世界第一バスの運転席」。
「ハンドルと手すりのあいだに運賃箱が見えるでしょ? この箱のオレンジの枠は、新世界第一バスの特徴です」
またまた目がテン! これ以上は開(ひら)けないほど、私の目玉がむき出しになる。

さらに、次から次へと飛び出す難問&正解の嵐のなかで、目のみならず口もアングリと開き、どうも大変おマヌケな顔になっていたらしい。
「だいじょうぶですか? ボクは、香港好きのウチの奥さんに連れられて毎回来てるんですが、この映像クイズの正解率の高さに圧倒されて、気がつくと大笑いしてるんですよ」
テーブルの向こう側のオジサマから声をかけられて驚き、なんとか平常心を取り戻すことができた。

それと同時に、詳しくなればなるほど、追いかければ追いかけるほど、また角度を変えた魅力あふれる一面を披露する香港。この“香港LOVE”のメンバーには、香港を楽しむ気持ちに限界はナシ! もしくは、天井知らずのようだ。
食事会のあった日からずっと、映像クイズで大写しになった未体験の味や、まだ見ぬ景色への想像で、私の頭のなかはギュウギュウ詰めの状態がつづき、それぞれの情報の摩擦で熱さえおこっている。
これは一日も早く香港に向けて飛び立ち、いくつかの初体験で気持ちを落ち着かせ、すこし冷静になってこなくては焦っているところです。

(つづく)

「ジェニー・ベーカリー」のパイナップル・ロール。
崩れやすいうえに、賞味期限が1週間と短い。そして、売り切れるのも早いので、自分のためだけのホテルでのおやつにしています。