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香港|買|その他の九龍|男がハマる|粵東磁廠(Yuet Tung China Works)
2016.04.15
その他の九龍 (カオルーン)

粵東磁廠(Yuet Tung China Works)

工業ビルの奥に潜む歴史ある工房は宝の山!
香港の歴史に触れながらお気に入りを発掘しよう
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三代目店主のジョセフさん。磁器への深い愛情を感じさせてくれる。手にしているのは廣彩またはカントン・ローズ・メダリオンと呼ばれる柄のレプリカで、2015年製作の最高級品。20000香港ドル。

香港の中心部から離れた工業ビルの中にありながら、長年世界の観光客が訪れる定番スポットであり続ける粵東磁廠は、1928年創業の香港最古の広東風磁器工房。1987年に現在の立地に移転して来たそうです。

「かつて香港の一大産業だった陶磁器生産は、1990年代にはすっかり中国本土に移ってしまい、300以上あった同業者はほとんどいなくなりました。今では、私たちが本格的に商業生産を続けている最後の一軒になってしまいました」と、三代目の店主、ジョセフ・ツァオさん。

400㎡の広大な工房内には、所狭しとさまざまなデザイン、形状、サイズの食器が、あっと驚くほど雑然と積み重ねられているので、宝探し気分でお気に入りの品を探すワクワク感があります。

日本人観光客にとって、この店で最も有名なデザインが、ペニンシュラ香港の客室で使用されている赤と白の花柄のシリーズ。実はこの柄は、1975 年、当時のマックリホース香港総督夫人が、古い中国磁器を持ち込んで、「これと同じ柄で」とディナーセットをオーダーメイドして以来、粵東磁廠の人気柄になりました。

総督夫人の柄は青だったものを、10年前、ペニンシュラ香港から赤で注文を受けてから、そちらがすっかり有名になったのだそうです。ちなみにこの 「コーラル・クレスト」と呼ばれるデザインに使う赤の染料は、日本製を使用しているのだそう。シンプルでエレガントで、かすかにチャイナの雰囲気もあるこの柄は、何にでも合わせやすく、ありとあらゆる形状が揃っている上に、ホテル仕様とあって丈夫で使いやすいことから、大変人気があります。

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ペニンシュラ香港で使われていたことで有名な、マックリホース総督夫人柄を赤に変えた「コーラル・クレスト」デザイン。すべて手描き。ティーポット150香港ドル、蓋付きティーカップ60香港ドル、トレイ150香港ドル。

粵東磁廠の中心となる製品は、模様を描いた上に釉薬を塗り800℃で焼き上げる「釉上彩」。色鮮やかな発色と丈夫さ、熱への強さが魅力です。店の奥には、大型の窯も設置されています。

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すべての商品は雑然と置かれていて宝探し気分。

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アフタヌーンティー用の三段トレイはおもてなしにぴったり。

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慣れた手つきで絵付けをしている職人さん。最盛期には数百人いた職人さんも、今では高齢の4人だけになってしまっている。

マックリホース総督夫人柄以外にも、さまざまな人気の定番柄があります。

粵東磁廠の中には、長年こちらで働いている職人たちが、一日中丁寧に彩色を施している姿が見られます。今も9割の製品は、素晴らしい技術を持った職人によって丁寧に手描きされています。

既製のデザインに名前を入れてもらったり、家紋などを入れたオリジナル食器をオーダーすることも可能です。

「皿の背面に、自分の手描きサインを入れるデザインに人気があります。海外からでも電子メールで、手描きのサインをスキャンして送っていただく方法での注文ができます。この場合はスキャンからゴム印を作って使用するので、その製作費として200~300香港ドルを頂戴しています」

もちろんお店に来た場合は、文字入れしたいデザインをじっくり選んで注文することができます。特注品の製作期間は、30~40日とのこと。

「日本への発送は、通常は航空便で10日、船便で30日ぐらいかかります。この前も、日本で新しくオープンする中国料理店の食器を一式、作って送りましたよ」とジョセフさん。個人向けから商業向けまで、いろいろな活用の仕方がされています。

大切な人へのお土産に、特別な食器を作ってあげるのも喜ばれそうです。

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こちらも人気の高いシノワズリ柄。マグカップ50香港ドル、丸皿の小40香港ドル、大45香港ドル、楕円皿60香港ドル。

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1980年以前の手描きの小皿。80~150香港ドル。

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ばらまき用のお土産に適した小皿やレンゲが多いコーナー。

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30,000香港ドルは下らないという、カントンローズの骨董品。

ジョセフさんがもう一つ情熱を傾けているのは、「廣彩」と呼ばれる、1775年以来、中国からヨーロッパ、中東、米国などの輸出向けに、広東省で作られていた磁器の継承です。

たとえばピンクローズとゴールドのフレームをあしらい、中国の人々の生活風景などを描いた「カントンローズ・イン・メダリオン」は、廣彩の代表的な柄の1つで、街中の骨董店や食器店でも似た柄を見つけられるはず。

従来、「粉彩」と呼ばれる粉状のエナメルを使う廣彩に、粵東磁廠では、より透明度の高い染料を使っているので、下絵の黒い輪郭が美しく透けて見えるのが特徴なのだそう。

廣彩に興味のある方は、ジョセフさんにぜひいろいろ質問してみてください。喜んで説明してくださるはずです。

香港に来た記念に、香港らしい磁器の中から、お気に入りの一品やとっておきのお土産を見つけたい方には、ぜひ足を伸ばして欲しい粵東磁廠。できたら手荷物を少なく、動きやすくして来るのがお勧めです。山ほどの磁器に囲まれるひととき、どうぞお楽しみください。

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1980年前の手描きによる廣彩。150~500香港ドル。

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清朝の中国の村の風景を描いた柄。丸皿80香港ドル、角皿60香港ドル、マグカップ60香港ドル。

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縁起のいい金魚も人気の高い柄。ティーポット200香港ドル、カップ1個40香港ドル。

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コーラル・クレストの赤を使って、丁寧に彩色する職人さん。

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